顎骨に人工歯根を埋入する治療
世界中の方がインプラント治療を受けています
インプラント治療とは、歯の抜けた部分の顎骨に人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工歯冠を装着する治療です。
天然歯のようにしっかり咀嚼運動ができるうえ、見た目の良さ、発音発声のしやすさ、衛生面など、入れ歯やブリッジよりメリットがあります。素材や技術革新により、骨の無い場所にもインプラント治療ができるようになりました。
その為、快適な日常生活を求める人々の増加に伴い、全世界で毎年14%UPという高い伸び率で、世界中の方がインプラント治療を受けています。
最近、問題になっているインプラントトラブルに関しても、充実した設備と実績のある歯科医院で行えば問題無いと思われますが、とにかくインプラントだけを勧める歯科医院は、要注意かもしれません。
歯を失ったところは、そのままにしないで下さい!
むし歯や歯周病によって奥歯を1本失うと咀嚼効率は30~40%低下します。そのままの状態が続くと対合歯が挺出し、隣の歯は近心傾斜します。それにより、口腔領域が狭くなり、舌が喉の方に移動し気道を狭くさせ、姿勢が悪くなります。
その後、顎関節症なり、首や肩の骨や筋肉に変調をきたし、頭痛、肩こり、めまいなどの不定愁訴に悩むことになります。 不幸にも歯を抜かなくてはいけなくなった場合は、早急に噛み合わせを作らなくてはいけません。
欠損部位にインプラントが選ばれる理由
ブリッジは、隣の健康な歯を削ります。部分入れ歯は、入れ歯を引っ掛ける歯に過大な力がかかります。その結果、健康な歯まで悪くなるケースが多くみられます。
インプラントは欠損した部位のみの対応となりますので、周りの歯に悪い影響を与えません。
当医院のインプラントの考え方
インプラントは、
「天然歯を残すための選択肢の一つ」
と考えています。
それはご自分の歯に勝るものはないからです。しかしながら、 不幸にもむし歯や歯周病によって失われた歯を回復する処置として、入れ歯やブリッジよりも選択される患者様が多くいらっしゃいます。
それは、入れ歯やブリッジよりもしっかり咀嚼運動ができ、見た目の良さや発音・発声のしやすさ、 衛生面などのメリットあるからです。そのことから、世界中で多くの患者様がインプラント治療を受けています。
しかしながら、様々なトラブルも増えています。最近、骨の無い所に人工骨を造成(GBR)したり、 上顎洞粘膜拳上手術(サイナスリフト)や4本のインプラントだけで入れ歯を固定する治療 (ALL ON 4)など、難しい手術が行われています。
しかしながら、どんなに難しい手術を行っても、噛み合わせを考えないで行われたインプラント治療は、良い結果が出ていないようです。
当医院は、噛み合わせ専門医がインプラント治療を行っております。骨の無い難しい手術や、セカンドオピニオン等も行っていますのでお気軽にご相談下さい。
信頼のおけるインプラントメーカーを使用しています
当医院は、先代の父から約50年間(1970年~)インプラント治療を行っています。
時代と共に埋入するインプラントの種類も
ブレードタイプ → 形状記憶 → オステオグレーションタイプ
と変化してきました。
1994年からオステオグレーションタイプのフリアデント社「フリアリットⅡ」インプラント(ドイツ)を使用していましたが、2003年からフリアデント社「ザイブ」インプラント(ドイツ)、2010年からノーベルバイオケア社「ノーベルアクティブ」インプラント(スウエーデン)、2013年からバイオホライズン社「レーザーロック」インプラント(アメリカ)、2015年からプラトンジャパン社「Eight-Lobe Pro Bio」(日本)、ZSYSTEMS社「ZIRKOLITH」(スイス)を症例によって選択しています。
「ZIRKOLITH」は、セラミックインプラントシステムです。
金属アレルギーの患者さんにも安心してインプラントの治療ができる様になりました。
現在、世界のインプラントメーカーは、100社以上あると言われておりますが、信頼のおけるインプラントメーカーであれば、インプラントの種類によっての違いはありません。
光機能化インプラントを使用しています
歯科インプラントは、製造後1週間を経過した移行から経時的に、骨となじむ力や骨と接着する能力、さらには骨を作るのに必要な細胞を引き寄せる能力が落ちていくことがわかりました。このことをチタンの生物学的老化(チタンのエイジング)と呼んでいます。
骨と結合する能力が低下しているインプラントを回復させる方法として、アメリカUCLA大学の小川教授らのグループより開発されました。これが光機能化技術です。
光機能化とは、手術前、チタン製のインプラントにある一定の波長の光を複数あてることにより、インプラントを新鮮な状態に戻す技術です。これにより、本来持っているインプラントの能力を最高の状態に引き上げることができます。結果として、インプラントと骨との接着力を3倍以上増加させることがわかっています。
この技術の特徴は、チタン製のインプラントならすべての種類のインプラントに有効で、当医院でも埋入時にすべてのインプラントに光機能化しています。
金属アレルギーの患者様に適したインプラント
最近、チタン製インプラントが体質に合わないと感じる方が増加しています。比較的金属アレルギーが少ないとされているチタンも金属です。インプラントメーカーにもよりますが、チタン製インプラントからニッケル反応が出たとの報告もされています。
現在では、高性能セラミック製酸化ジルコニウムによる代替素材が利用できるようになっています。そして、この素材には、審美的にも大変優れた以下のような特徴があります。
- ジルコニウム酸化物セラミックなら、プラークの蓄積が大幅に少なくなります。このため、インプラント周囲炎、心血管疾患、脳卒中の危険も少なくなります。
- 酸化ジルコニウムには歯肉が非常によく付着するため、審美的に優れた血色と白い歯が実現します。 自然の歯と同様の白い素材で、薄くなったあるいは漸落した歯茎であっても、灰色のリングや影が見えることはありません。
- 酸化ジルコニウムセラミックは、生体適合性に優れ、免疫系を刺激しません。 この素材については、既知の非互換性やアレルギー反応は報告されていません。
歯科用CTや3Dコンピューターシミュレーションを活用しています
インプラント治療の成功率を高めるには、事前検査が大切です。事前検査では、CT等を活用して顎骨の正確な状態を把握できればベストです。
「Invivo5」3Dコンピューターシミュレーションシステムは、CTにて撮影した画像を処理し、情報を立体的に把握することができるインプラント診断ソフトです。一般的なレントゲンのみでの診断は、インプラント治療を行う際に重要な歯や骨の状態を立体的に診ることができなかったため、手術においては歯科医師の経験と勘のみが頼りでした。
しかし「Invivo5」を利用することで、歯や骨の状態を立体的に診ることができ、より正確に把握することができます。手術のシミュレーションもコンピューター上で行えるので、実際の手術の精度も格段に上がります。
歯科医師の経験にプラスして「Invivo5」という精度の高いシステムがあれば、患者様に対して非常に解りやすく手術の経緯をご説明することができるようになります。
入れ歯・ブリッジ・インプラントの比較表
比較項目 | 入れ歯 | ブリッジ | インプラント |
隣の歯の影響 隣の歯で支える入れ歯やブリッジとは違い、インプラントは健康な歯への影響がありません |
☓ | ☓ | ◯ |
歯の固定性 インプラントは天然歯のようにしっかり骨と一体化するので、安定感は抜群です |
☓ | △ | ◯ |
審美性 インプラントなら入れ歯やブリッジに比べ自然な外見と綺麗な歯並びを保てます |
☓ | △ | ◯ |
口の中の衛生面 インプラントは間隙に食べ物が入りにくく、口臭が解消されることもあります |
☓ | △ | ◯ |
食べ物の食べやすさ 入れ歯やブリッジは、咬む力が制限されてしまいますが、インプラントならしっかり咬めます |
☓ | △ | ◯ |
発音・発声のしやすさ 天然の歯と入れ歯は言葉を発する時に不便ですが、インプラントであれば普通に発音・発声ができます |
☓ | △ | ◯ |
費用面 身体の一部として長い間機能すると考えればインプラントは一概に高額とは言えません |
◯ | △ | △ |
インプラントに関するQ&A
Q: 喫煙は治療に影響がありますか?
A: 喫煙者は、全身疾患の例となる骨粗しょう症、糖尿病同様に高いリスクを伴います。 タバコの煙はインプラント治療後に治癒の遅れの原因にもなり、また歯槽膿漏等の原因のひとつにもなっているため、インプラントの寿命にもかかわってきます。
Q: インプラントの材料は人体への影響はないのでしょうか?
A: インプラントに使用されている素材(チタン)は、人体になじみ(生体親和性)腐食しません。拒絶反応を起こさない事が証明されています。
Q: インプラント治療は入院が必要なのでしょうか?
A: 基本的には入院の必要がありません。
Q: インプラント治療費が高額で心配ですが?
A:インプラント治療は、むし歯治療と違って社会保険の適応外になりますので、治療費が高額になります。しかし、咀嚼機能回復治療になりますので、歯のホワイトニングと違って、医療控除が適応されます。最近、低価格のインプラント治療を売りにしている歯科医院もありますが、信頼のおけるインプラントメーカーによる治療では、低価格の治療費は不可能だと思われます。
Q: インプラント治療はどのくらいもちますか?
A: 一概には言えませんが、学会等の資料を見ると世界標準は、5年間もつと85%の成功とされています。少なくとも約10年もつことが目指す期間です。その為には、力のコントロールと炎症のコントロールが大切になります。
力のコントロールは噛み合わせやブラキシズムのコントロールであり、炎症のコントロールは、定期的な歯のクリーニングと禁煙です。インプラント治療を行った患者様は、ご自分の歯の様に良く噛めるので、ついうっかり定期的なメンテナンスにお越しにならない方は、清掃状態が悪く、インプラント周囲炎によってインプラントがダメになっています。
定期的な検診(噛み合わせチェック)や歯のクリーニングがインプラントの寿命を左右します。必ず、インプラント治療をされた方は、定期的な検診(噛み合わせチェック)や歯のクリーニングを受診して下さい。その約束ができない方は、インプラント治療をお勧めできません。
料金
診断料 | |
インプラント診断料(CT撮影も含む) | ¥55,000 |
1次手術(インプラント体も含む) | |
XIVE | ¥143,000 |
Eight-Lobe Pro Bio | ¥143,000 |
バイオホライズンLaser-Lok | ¥154,000 |
ノーベルアクティブ | ¥165,000 |
ZIRKOLITH(ワンピースタイプ) | ¥275,000 |
2次手術 | |
2次手術 | ¥55,000 |
アバットメント(3種類から1種類選択) | |
メタル | ¥38,500 |
セラミック | ¥66,000 |
マグネット | ¥66,000 |
上部構造(3種類から1種類選択) | |
PMFクラウン(セラミック) | ¥110,000 |
KATANA Zirconia(CAD-CAM) | ¥132,000 |
オールセラミック(ジルコルニア) | ¥165,000 |
オプション | |
人工骨(1ヶ所) | ¥88,000 |
メンブレン(骨誘導の絆創膏)(1ヶ所) | ¥38,500 |
エムドゲイン(骨誘導ゲル)(1ヶ所) | ¥66,000 |
ソケットリフト手術(1ヶ所) | ¥55,000 |
サイナスリフト手術(1ヶ所) | ¥110,000 |
静脈鎮静法 | ¥88,000 |
笑気鎮静法 | ¥55,000 |
フラップレス手術(歯科の内視鏡手術)
1本のみ |
¥121,000 ¥99,000 |
【料金は税込価格です】